現在の日本では、将来性という観点で見ると「資格を取ること」「その資格を使う仕事」の将来性は他の仕事や職種に比べて、非常に高いと言えます。
特に女性に人気の仕事の1つ、医療事務。
転職を考えている人の中には、すでに転職準備として資格の取得に挑戦しようとしている人もいるのではないでしょうか。
私も10年間資格を活かして働いてきました。
資格を取って働くことのメリットについて紹介していきます。
資格を持つことによるメリットは?
- 専門性を持って働くことが出来る
- 不況、不景気に大変強い
- 仕事に困ることがほとんどない
- 結婚後ふたたび復職できる
- 転勤や引っ越し後も全国各地で働くことが可能
- 勉強したことを日常生活で活かすことが出来る・・etc
色々な要因を含めて考えても、資格の仕事は将来性があり、今から資格取得を目指すのはとても良い選択だと思います。
医療事務の仕事はフルタイムのほか、パートやアルバイトでも働きやすく、既婚者や子持ちでも再就職しやすい職種として人気です。
もちろん、医療事務の資格を取得すると、再就職や転職にも有利に働くでしょう。
こちらの記事では、医療事務の転職や転職先の仕事内容について詳しく検証していきます。
医療事務の転職先とは?
医療事務の仕事先としてはどのような職場があるのでしょうか?
医療事務の主な職場は、病院やクリニック、個人医院などの医療施設が多いです。
また、病気やケガの人を相手にするため、日々の作業に追われることも多い仕事です。
そのため医療事務の仕事がつらい、辞めたいと考えている人も・・
医療事務の仕事や人間関係で「辞めたい」「つらい」と感じている人はぜひ目を通してみてください。
医療事務を辞めたい理由:人間関係が辛い
医療事務として働く人が「仕事を辞めたい」と感じる主な理由には、人間関係への不満が多々あります。
実は、職場の悩みの多くがこの人間関係が原因と言われています。
医療事務の場合、職場で悩まされるのは「患者との人間関係」「院内の人間関係」の2つです。
医療事務を辞めたくなる人間関係:患者対応が思ったよりもキツイ
「人の役に立ちたい」「患者さんに寄り添いたい」と思って医療事務の仕事に就く人は多いト思います。
窓口となる医療事務は、接し方にも細やかな配慮を心がけています。
しかし、患者とのやり取りにストレスを感じてしまうことも多いのが現状です・・
医療機関に来るのは、そのほとんどが病気やケガなどでつらい思いをしている人。
そのため場合によっては、患者のいらだちやクレームを医療事務にぶつけられることも・・
患者からのマイナスな感情や訴えを正面から受け止め、自分は思いやりを持って接しなくてはならない、というのは、大きな精神的ストレスとなり、転職を考える方もいらっしゃいます。
医療事務員も人間です。精神的にタフで「何を言われても気にならない」という人はなかなかいませんよね。
医療事務を辞めたくなる人間関係:病院内の人間関係が上手くいかない
院内で一緒に働く看護師や医師、他コメディカルとの人間関係も、医療事務を辞めたくなる理由の1つ。
また、医療機関では、たくさんの女性が働いています。
女性の多い職場で無視や嫌味、悪口など、女性特有の人間関係に悩まされることが多いのは、どの職種にも言えること。
また、病院の規模によっても異なるストレスが生まれます。総合病院のように大きい病院の場合は、関わる人や連携すべき人の数も多いです。
人が多ければ、それだけ人間関係でストレスが生じる場面も多くなります。
規模の小さなクリニックの場合は、院内の物事をすべて院長が決めることが多いです。
そのため院長がワンマンだと不満が募ったり、院長の機嫌を損ねないよう気を使ったりしてストレスが溜まってしまうことに。
関わる人が少なくても、その中で人間関係が悪くなれば居づらくなってしまいます。
ええ、医療機関というのはただでさえ「楽しい」「明るい」ところではありません。
しかも人間関係が悪い環境で毎日働かなくてはならない、というのはつらいですよね。
では、どう対処すればよいのでしょうか。
「人間関係で辞めたい」ときの対処法:オンとオフの切り替えははっきりさせよう
人間関係に悩んで仕事を辞めたいと思う人は多いもの。
しかし、すぐに辞めてしまうのはおすすめできません。
なぜなら、人間関係の悩みはどの職場でも起こり得るため、別の職場に移っても同じ悩みを抱えてしまう可能性があるからです。
まずは、業務時間外のプライベートな時間を大切にし、仕事から心と体を切り離してあげることをお勧めします。
「つらい」「辞めたい」という気持ちに囚われてしまうと、マイナスの感情がどんどん大きく、悩みが深くなってしまいます。
仕事から離れて頭と心をリセットできれば、その感情がエスカレートするのを防げるのです。
1日の業務が終わったら嫌なことは一旦忘れて、プライベートな時間を自分の好きなこと、楽しめることに使うよう意識してみてください。
旅行に行く、カフェでのんびりするなどリフレッシュするほか、映画を見たりジムで汗を流したり、どんなことでもかまいません。
運動不足になるとストレスが溜まりやすくなります。お散歩程度でいいので歩いてみるのも効果的です。
そうですね・・・。他人を変えるのはとても難しいです。
自分は意識次第で変えられるので、考え方や見方、接し方を変えてみるのがおすすめですよ。
患者は、病気やケガで気分がふさいだりイライラしたりして、悪気はなくても周りの人につらく当たってしまいがちです。
寄り添いすぎず、嫌な態度を取られても受け流してしまうくらいの方が、自分が傷つかずに済みます。
院内の人間関係が悪い場合は、味方が1人でもいれば気が楽になるもの。
わかってくれそうな相手を見つけて話をしてみるのもおすすめです。
医療事務を辞めたい理由:給料が仕事に見合わない
医療事務で働く人の中には、給料に対する不満を持つ人も多いです。
医療事務を辞めたくなる給料事情とは
医療事務の平均月収は、大卒の35歳で25万円ほど(2017年度 医療連の統計より)です。
しかし、これは大学卒の場合で、しかも平均の値。
実際にはこれより低い給料で働く医療事務の人も多く、パートの場合は時給1,100円~1,300円が相場といったところです。
毎日の忙しさや業務量の多さ、精神的なストレスの大きさに比べて給料が低いと不満に思ったり、このままでいいのだろうかと将来に不安を感じたりする医療事務員もたくさんいます。
「給料が低くて辞めたい」ときの対処法:まず今の職場で給料アップを目指す
仕事を辞めてしまうことも可能ですが、自分のキャリアのためには同じ職場で長く経験を積む方がメリットが大きいです。
辞めるとしても、より待遇の良い職場で働こうとするなら、すぐに活かせるスキルがなくてはなりません。
そこで対処法としておすすめするのが、資格手当や役職手当など、今の職場での給料アップを狙うことです。
目標を持って業務をこなすことで、気持ちや状況が変わる可能性もあります。
病院によっては、業務に必要な資格を取ることで、資格手当がもらえたりします。
役職につくと手当が支給される医療機関も多いです。
また、管理職についたり、資格を取ったり、スキルを磨いたりすることで、院内での立場が変わってくる可能性も。少しでも発言権が強くなれば、待遇改善にも有効です。
毎日の業務をしっかりこなし続ける必要がありますから、楽ではありませんし時間もかかります。
でも、必ず自分のためになりますよ。
「辞めたい」ときの最終手段は働きやすい環境に転職すること
ここまでは医療事務の人が陥りやすい人間関係の悩みや、給料に対する不満への対処法について説明してきました。しかし中には「努力したけど無理」という人もいるでしょう。
どうしてもつらい、辞めたい、心身ともに疲れ切ってしまっているという人は、転職を考えるのがおすすめです。
病院やクリニックの雰囲気、患者との距離などの職場環境そして待遇は、職場によってさまざま。
自分に合った職場に転職できれば、状況は良くなる可能性が高いです。
例えば、患者対応や同僚との人間関係がつらいなら、調剤薬局への転職を考えるのも1つの方法です。
給料などの待遇に不満があるのなら、各種手当てや補助など、福利厚生の充実した病院を探しましょう。
ほかにも、業務量が多すぎるなら仕事が比較的少ない皮膚科や歯科に転職する、医療施設で働くのはもう嫌だ、という人は電子カルテやレセプト算定ソフトを作る企業に転職する、などの選択肢もあります。
ポイントは、自分が「辞めたい」と思う理由をはっきりさせ、それを解決できる職場を選ぶことです。
転職するなら、希望条件に合う職場を吟味するため、職場についてのあらゆる情報を集めましょう。
大きな病院なら自分で足を運んで雰囲気を見ておく、患者として通ったことのある人に話を聞くなどするのもおすすめです。
医療事務の求人探しなら、「ジョブメドレー」など医療業界に特化した転職サイトを使うと効率よく探せます。
医療事務には病院勤務ならではのつらさがある
医療機関での仕事は、やりがいもありますが、精神的、体力的に楽な仕事ではありません。
医療事務は受付の窓口ともなるため、患者対応でつらい思いをすることも。
女性の多い職場であることや、常に忙しい職場環境から、人間関係にも亀裂が入りがちです。
温かな環境で患者をケアするのが理想ですが、現実は人間関係に悩まされ、「辞めたい」「つらい」と思う医療事務員もたくさんいるのです。
人間関係の改善は難しいですが、オンオフの切り替えなどで緩和できる可能性があります。
給料への不満は、目標を持って業務に取り組むことでキャリアを積み、昇給につなげましょう。
どう対処しても「辞めたい」という場合は、転職も1つの方法です。
その際は職場を吟味してくださいね。
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