「円満退職するためには、退職理由をどう伝えればいいんだろう」「家族に納得してもらえる職業理由って何?」と、疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。
仕事を辞めたい理由としてももっとも多かったのは、「職場の人間関係の悪さ」と「給与への不満」です。
しかし「上司と合わないから辞めます」「給料が低いから辞めたい」だなんて、はっきり言いにくいですよね。
退職理由をうまく伝えられないと退職を引き止められたり、相手を不快な思いにさせてしまったりすることもあります。
また、退職したいことを家族にどう伝えるのかも悩むポイントのひとつ。
家族を養っている人はとくに、退職の伝え方には気をつけたいですよね。
この記事では、当サイトで行ったアンケート記事をもとに、仕事を辞めたい理由で特に多かったものを紹介。
どう伝えるのかがベストか状況別に解説します。
- 仕事を辞めたい理由ランキング!人間関係・給与への不満が上位に
- 【状況別にアドバイス】仕事を辞めたい理由はポジティブに言いかえる
- 「人間関係に問題理由がある」場合の退職理由の伝え方
- 「給与・残業・休日に不満がある」と伝えると引き止められやすい
- 「給与・残業・休日に不満がある」場合の退職理由の伝え方
- 「営業職が辛い」場合は、「違う仕事がしたい」と、自分の考えを伝える
- 「介護職が辛い」場合、人手不足の影響から引き止められやすい
- 「結婚する・妊娠した」場合、そのまま正直に伝えてもOK
- 会社を辞めたいときに「家族」や「会社」へ退職意思を伝える方法
- 退職意思を会社に伝える場合、タイミングを見てやわらかい言葉で
- 会社や社会とのトラベルを上手に回避する!円満退職を目指そう
仕事を辞めたい理由ランキング!人間関係・給与への不満が上位に
職場での悩みの多くが、人間関係や給与への不満が断トツで多いですよね。
人間関係がスムースにいくかどうか、仕事量や内容に見合った給与がもらえるかどうかは、仕事を長く続けるために大切なことです。
その点に不満を感じることで、仕事を辞めたいと思ってしまうのでしょうね。
また、人間関係以外にも、マタハラやパワハラで悩む方も・・
パワハラに悩む人には、こちらの記事もおすすめです。
パワハラで退職を考える人に知っておいてもらいたいことを解説!
また、人と関わらない仕事をしたい人は、こちらもどうぞ。
【状況別にアドバイス】仕事を辞めたい理由はポジティブに言いかえる
退職理由を上司に伝える際、最も重要なのが、「会社の不平不満を言わないこと」です。
円満退職したい場合は、難しいこともあるかもしれませんが、不平不満の理由を「ポジティブな理由」に書き換えることが必要なんです。
次の項目から、自分が退職したい理由に該当するものを選択して読みすすめて下さい。
退職理由
・人間関係に問題がある
・給与・残業・休日に不満がある
・営業職が辛い
・介護職が辛い
・結婚する・妊娠した
・パートで働いている職場を辞めたい
・とくに理由はないが辞めたい
それぞれ詳しく見て行きましょう。
「人間関係に問題がある」とは言っても、その具体的な理由はさまざまです。
「上司からパワハラを受けている」という人もいれば、「部署内の人間関係が悪く、業務で必要なことも相談できない」という人もいます。
どのような場合であっても、「人間関係が悪いから辞めます」と、はっきり口にするのは控えます。
ただし、嘘をつくのはNG。円満退職をするためには、次のような退職理由に変換しましょう。
「人間関係に問題理由がある」場合の退職理由の伝え方
人間関係で悩んでいる:体調不良になり仕事を続けるのが辛い
部署内でいじめがある:新しい職場で自分の力を試したい
パワハラに耐えられない:個人で開業したい
例えば、人間関係のいざこざは、いつ話して漏れてしまうことも・・
本音を話すのは、家族や社外の親しい友人に留めておきましょう。
「職場の人間関係が悪くて辞めたい」という人は、次の記事で対処法を紹介しています。
「給与・残業・休日に不満がある」と伝えると引き止められやすい
給与や休日、勤務時間については、仕事を続ける上で重要なポイント。
しかし、「給与が少ないから辞めたい」などと、上司に伝えると、スムーズに退職手続きができない恐れがあります。
不満の要素を上司に伝えることで「給与アップするから残ってくれ」「残業手当を出すから辞めないでくれ」などと、引きとめられてしまう可能性があるのです。
ほかにも理由があって辞めたい場合や転職先が決まっている場合、上司から引き止められて話が長引くのは避けたいですよね。
そうならないための退職理由の伝え方は、次のとおりです。
「給与・残業・休日に不満がある」場合の退職理由の伝え方
給与が低い:資格を取得するための勉強に専念したい
残業したくない:スキルを目指して転職したい
休日が少ない:体力的に辛く、しばらく休養したい
例えば、有給を取らせてもらえない、という点を退職理由として伝えて大丈夫でしょうか?
その場合、「有給を使っていいから残ってくれ」と、引き止められる可能性も。
また、退職に合わせて有給を取ろうとして、上司に怒られそうです・・
有給の取得は、労働基準法で取り決められた労働者の権利です。
遠慮する必要はありません。
有給休暇の基本ルールについては、詳しくは次の記事で確認してください。
「営業職が辛い」場合は、「違う仕事がしたい」と、自分の考えを伝える
「営業職を辞めたい」という人は、「ノルマが辛い」「飛び込み営業が嫌だ」「自分に合っていない」など、さまざまな理由を持つ人がいます。
上司にそのまま退職理由として伝えるのは避け、違う仕事に挑戦したいことを上手に伝えましょう。
退職理由の伝え方は次のとおりです。
「営業職を辞めたい」場合の退職理由の伝え方
・ノルマが辛い:新しい業界に挑戦したい
・飛び込み営業が嫌:企業提案などほかの仕事に興味がある
・自分に合っていない:営業にとらわれず、ほかの職種に挑戦したい
ネガティブな理由は相手を不快な気持にさせることがあります。
嘘にならないよう、上手に変換して、円満に退職できる前向きな理由を伝えるようにしましょう。
「介護職が辛い」場合、人手不足の影響から引き止められやすい
介護職にはさまざまな勤務体制があり、長時間勤務や夜勤で生活リズムが乱れ、体調不良になる人も。
また、小さなミスが介護利用者の命に関わることもあり、是帰任感が求められてプレッシャーを感じる人も。
介護業界はとくに人手不足の傾向があるため、退職したい旨を伝えても引き止めに合う可能性が高いと言えます。
「介護職を辞めたい」場合の退職理由の伝え方
・介護の仕事がいや:昔から興味がある、他の職種を経験したい
・夜勤が辛い:家族で話し会った結果、家族を優先したい
・利用者の対応が苦手:両親の介護に専念したい
もし、引き止めにあっても、退職の自由は法律によって保障されています。
「結婚する・妊娠した」場合、そのまま正直に伝えてもOK
結婚・妊娠などを理由に仕事を辞めたい場合、そのまま退職理由として伝えても問題ありません。
しかし、理由に関わらず「今、辞められると困る」「結婚してからも働いてくれ」などと、引き止められる場合も。
結婚、妊娠を理由に退職する場合、次のように伝えると良いでしょう。
「結婚する・妊娠した」場合の退職理由の伝え方
・夫の希望で、家事に専念してほしいと言われた
・妊娠でつわりがひどく、職場に行く事ができなくなった
・夫の転勤が決まり、引っ越すことになった
個人や夫婦の事情ですから、会社側もあまり深く踏み込むことは出来ないことが多いです。
「パートを辞めたい」ときは、家庭の事情と伝えるのも一つの手
パートで働いている職場を辞めたい場合、その理由は家庭の事情であったり、正社員への転職だったりとさまざま。
個人的な事情で辞めるのは、そのまま理由を職場に伝えても問題はありません。
ただし、パートを辞めたい理由が「人間関係が悪い」「時給が安すぎる」などの職場環境に対する指摘になってしまう場合、そのまま伝えるのは避けましょう。
「パートを辞めたい」場合の退職理由の伝え方
・他の仕事で働きたい:正社員への就職が決まった
・治安や安い:子どもが成長したため、フルタイムで働くことにした
・退職理由を言いたくない:家庭の事情で、仕事を続けるのが無理になった
「家庭の事情」には、夫の仕事や子どもの学校などさまざまなケースがあります。
仕事を辞める理由をどうしても働きたくない場合、「家庭の事情」と伝えるのが良いでしょう。
「特に理由がないが辞めたい」ときは、もう一度、よく考えましょう。
辞めたい理由がない場合、退職理由を「一身上の都合」として、上司に伝えることも可能です。
しかし、大抵の場合、具体的な退職理由を聞かれるでしょう。
仕事を辞めたい明確な理由がないときは、「なぜ辞めたいか」もう一度考えてみましょう。
特に、退職後に転職を考えている人は、転職先を決めるうえでも重要なポイント。
会社を辞めたいときに「家族」や「会社」へ退職意思を伝える方法
ここまで、会社を辞めたい状況別にお勧めの退職理由を紹介しました。
しかし「転職先が決まったので仕事を辞めます」などと、退職理由だけ伝えて、円満退職できるものでもありません。
さらに退職や転職をスムーズに行うためには、家族のサポートも必要不可欠。
「仕事を辞めたい」「転職したい」と、家族に伝える場合も、伝え方によっては反対される可能性が高いのです。
退職意思を会社に伝える場合、タイミングを見てやわらかい言葉で
退職について家族の同意が得られたら、直属の上司に退職意思を伝えましょう。
上司に退職を伝える注意点
・就業時間に話す
・退職の話だと周囲に気づかれないようにする
・自分の意志をやわらかく伝える
退職は個人的な話であるため、できるだけ就業時間外で伝えるようにしましょう。
会社や社会とのトラベルを上手に回避する!円満退職を目指そう
この記事では「仕事を辞めたい理由」を紹介し、状況別に退職理由や退職意思の伝え方を解説しました。
仕事を辞めたい理由で、上位に選ばれたのは「人間関係」「給与の不満」。
しかし、それを退職理由としてそのまま伝えるのは、好ましくありません。
円満退職するために、会社への不平不満を「ポジティブな退職理由」に置き換えました。
退職意思を家族に伝えるときは、段階的に少ずつ、会社ではやわらかい言葉で伝えることが大切。
会社や家族とトラブルにならないよう上手に話して、円満退職を目指しましょう。