最終出社日に行うこととは?退職当日の挨拶回りとマナー

円満退職するために

退職が決まり、いよいよ最後の出社日。その日が退職日という人も多いでしょう。

転職をするなど、退職を自分で希望した人には、やっと会社から離れられる「待ちに待った日」かもしれません。

しかし、最後の日だからこそ、確認や挨拶など、しておくべきことがあります。

退職日を過ぎてから「忘れ物をした!」と取りに行くのは恥ずかしいですよね。ばたばたして挨拶するのを忘れてしまっては、社会人として残念な人になってしまいます。

「立つ鳥あとを濁さず」で円満にスタートに立つために、やっておくべきことをきっちりと押さえましょう。

退職日、挨拶回りのタイミングや内容はどうすべき?

退職するにあたって、最後にしっかりとしておきたいのが「挨拶」です。

どんな理由で辞めるにしろ、最後に挨拶もしないで辞めてしまうのはマナー違反。

「礼儀をしらない人」で終わってしまいます。

挨拶のタイミング:基本的には午後。上司に朝は一言挨拶しておくのがベター。

自分にとって最終出社日あるいは退職日とはいえ、他の人たちにとっては普段通りの仕事の日。

午前中は電話対応などで忙しい時間帯となる会社が多いものです。

挨拶回りを始めるなら、早くてもお昼過ぎ、もしくは15時以降の夕方にすることをおすすめします。

朝から退職の話をしてしまうと、「こっちはそれどころじゃないのに」「もうすでに頭の中は次の仕事のことでいっぱいなんだな」「すでに仕事をする気はないのか」などと思われてしまうおそれも。

同僚が仕事上の話を振り難くなってしまう状況になってしまう可能性もあります。

ただ、直属の上司に対しては、朝一番に席まで行き、軽く挨拶をしておくと良いでしょう。

例えば、今日が最終出社日となります。よろしくお願いします。くらいで構いません。

また、直接会えない人にはメールで挨拶も。タイミングは午前でも、午後でもOK

直接会えない距離にいる人や、すでに退職の連絡を済ませている相手の場合、メールやチャットなどで挨拶をすることもあります。

メールなどであれば、業務時間を割って入るわけではないので、午前でも午後でも問題ありません。

ただ、朝市はやはり最終日のやる気を問われかねないので、避けるのが無難です。

退職後はもう会社に来たくない!返却者や受け取り者は忘れずに

最終出社日には、会社に返却したり、逆に受け取ったりするものがあります。

挨拶をして、退職したのに、また来なければいけない羽目になるのは避けたいですよね。

時間も、費用もかかってしまいます。

最終日に返却するべきものチェックリスト

当たり前のことですが、会社が所有しているものは、会社に返却します。

・社員証・IDカード

・社章バッジ、制服(最終日に着ない場合)

・ロッカーや出入り口などの鍵、カードキー

・名刺

・会社経費で購入したもの

・パソコン

・通勤定期券

・健康保険被保険者証

退職日に健康保険証を返却する場合、コピーを取って持っていれば、退社意向に何かあった場合も病院に提出できます。

ただし、後日現物を持ってくるように言われたら、退職した旨を伝え、証明する必要があります。

受け取るべきものチェックリスト

退職にあたって、会社から受け取るべきものもあるので見ておきましょう。

・雇用保険被保険者証

・年金手帳

・離職票

・源泉徴収票

このうち、退職日当日に必ず会社から受け取るものは「雇用保険被保険者証」と「年金手帳の2つです。

離職票は、退職後に会社が手続きを取る為、後日郵送などで受け取ります。

会社が社会保険事務所に手続きするのが退職後10日以内と決められているので、少なくとも10日前後は待ちましょう。

会社によっては、総務部署からあらかじめ離職票の要・不要をお確認されるケースも。

すぐに転職先に入社するなど、失業保険をもらうつもりがなければ、離職票はいらないと断ることもできます。

ただ、まれに転職先から離職票の提示を求められるケースもあるので、もらっておいて損はありません。

ちなみに、転職先への提出義務はありませんので、「受け取っていないから」と、断ることも可能です。

源泉徴収票は、最後の給与額が決まってから発行されるため、退職日や給与日によって退職当日にもらえることもあれば、そうでないことも。

手続き上、会社は退職1ヵ月以内に源泉徴収票を作ることになっているため、手元に届く1ヵ月以内を目安にして下さい。

源泉徴収票がもらえない、という声も聞きますが、退職者への発行は会社の義務です。

届かない場合は会社に督促してください。

事実上の退職日よりも前に最終出社日を迎える場合(有給消化)は、必要なものは全て、退職日を迎えた後に会社から郵送されてくるはずです。

円満手続きに重要なのは「挨拶」と「事務手続き」

「出社するのはこれで最後」となると、やり残したことや、忘れ物のないようにしたいもの。

上司や同僚への退職の挨拶はもちろん、会社に返すべき名刺や社員証などの貸与品、受け取るべき雇用保険被保険者証や年金手帳を忘れないようにしましょう。

当日は、すでに仕事の気分ではないかもしてませんが、他の人にとっては通常通りの仕事の日。

「辞める人はいいよね」などと思われないよう、業務は最後まで全うし、暇なら手伝うなどしましょう。

1人1人の挨拶は小さめの声で、周りの人の集中力をなるべく切らさない配慮も必要。

辞めてしまう会社であっても、最後まで社会人としてのマナーを忘れず過ごして下さい。

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