「大勢の前で給料泥棒と罵倒された」「毎日タイムカードを切ってから残業を強要された」テレビで良く見るこの光景。
現在でも。多くの企業で施行しています。
ブラック企業は働く人の心身を消耗させ、ときには働けない状態にまで追い込んでしまうことも。
身体があっての労働なのに、健康を害しては元も子もありません。
今回は、ブラック企業の特徴について見ていきましょう。
ブラック企業の特徴と体験談・対処法を紹介
厚生労働省によると、「ブラック企業」の明確な定義はありません。
しかし、一般的な特徴としては次のものが挙げられます。
・パワハラが横行している
・極端なノルマや長時間労働をしている
・賃金不払い
・労働者の過度な選別を行う
このように、ブラック企業はコンプライアンス意識の低い企業を指します。これからブラック企業の特徴を、紹介していきます。
暴言や手柄の横取りなど、職場でのいじめ・嫌がらせはパワハラです!
パワハラは、職場における地位や雇用形態の違いによる優劣を背景とした「いじめ・嫌がらせ」を指し、具体的に次の条件が挙げられます。
・上下関係や雇用形態の違いなどを利用している
・本来の業務範囲を明らかに超えている
・就労環境を明らかにしていない
・相手の人格や尊厳を侵害する行為・言動である
・相手に精神的・身体的苦痛を与える
・継続的に行われている
例えば、「給料泥棒」「死んでしまえ」などの暴言は、パワハラです。
パワハラは個人の尊厳を傷つける、決してゆるされない人権侵害です。
パワハラに悩んだ時は、1人で抱えこまず、相談窓口に連絡してください。
自分もパワハラの被害者かも?という人は、こちらの記事も読んで下さい。
パワハラは指導ではなく相手を傷つける卑猥な行為!定義や具体例を紹介
また、パワハラは1人で悩まずに誰かに話したり、相談したりすることをお勧めします。
【労働者を消耗させるサービス残業】タイムカードの落とし穴
厚生労働省から、平成23年4月~平成24年3月の1年間に「残業に対する割増賃金が不払いになっている」として、労働基準違反で指導をした事業のうち、1企業当たり100万円以上の割増賃金が支払われた事実は次のとおり。
なんと、1年間で約146億円の残業代が未払いがありました。
サービス残業は全国の企業で横行しているのです。
残業代の未払いは労働基準法違反です。
労働の対価として、賃金は支払われなくてはなりません。
サービス残業のある会社は、法令を守らない「ブラック企業」といえます。
サービス残業についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
「とにかく休みがない」有給消化なし・休日出勤あり
「休みがない、少ない」というブラック企業の特徴です。
労働基準法では「働き始めた日かあら6ヵ月継続して勤務している」かつ「全ての労働日の8割以上出勤している」場合に、有給休暇を与えるよう定めています。
また、労働基準では、休日について「使用日は労働者に対して、毎週少なくとも1回の休日を与えなけらばならない」と定めています。
【ブラック?】運送・配送業はブラックの温床?利便性の裏に過酷な現場
多くの人が連日のニュースで、ネットショッピングの台頭により配送・運送行に大きな負担がかかっている現状を知っているのではないでしょうか。
再配達による残業や、ペナルティーを恐れた駐車違反の身代わり出頭など、様々な問題が起きています。
消費者の利便性向上の裏で、労働者が大きな犠牲を伴っているのです。
相談窓口や相談方法は、次の記事で詳しく解説しています。
ブラック企業は人を潰す!ブラック企業の見極め方と対策
ブラック企業の事例や体験談・対処法を紹介してきました。最近では有効求人倍率が上がる中、転職市場は活性化しています。
ブラック企業には、早めに見切りをつけ、法令を守るブラック企業に転職する大きなチャンスです。
ブラック企業では新進的にボロボロになり、働けなくなってしまっては元も子もありません。
しかし「転職先もブラック企業だったら」と、不安になる人も多くいます。
そんな人のために、転職する際にブラック企業を見極める方法と対策を紹介します。
求人情報からブラック企業を見極める方法と対策
こんな求人は危険!ブラック企業にありがちな求人の特徴例
・離職率が高い
・求人情報を常に出している
・大量に募集をかけている
・学歴・年齢・業務経験不当など誰でも応募できる
長続きしない社員が多く、離職率が高い場合は、過酷な就労環境であるなど会社になにかしらの問題がある可能性があります。
そのため、人手不足で常に募集をかけている可能性があるので、応募は避けるべきです。
また、人手不足で常に大量場周をかけている可能性があるので、募集は避けるべきです。
また、人手不足が深刻な場合は、採用のハードルを下げることも多くあります。スキルや経験が不要な企業は要注意。
ブラック企業を避けるために、次の方法が有効です。
ブラック企業を避ける方法
・職場訪問をする
・厚生労働省の法令違反リストを確認する
・転職エージェントを活用する
応募を希望する企業に、事前に職場訪問が可能かどうかを聞いてみましょう。
直接職場を見ることが出来ていれば、その企業の労働環境や雰囲気を直接知ることができます。
また厚生労働省は「労働基準法令違反に係る公表事案」をインターネットで、掲載しています。
ブラック企業の見極めについては、こちらの記事を参考にして下さい。
ブラック企業の見分け方とは?求人情報でわかる特徴や注意点を紹介
転職エージェントなら企業の雰囲気や詳細が分かる
転職エージェントなら、実際に応募先の企業に足を運んでいる場合も多く、職場の雰囲気や求人情報の詳細を教えてもらえます。
おすすめの転職エージェントと、特徴は次のとおり。
転職エージェント | 主な特徴 |
リクルートエージェント | ・平日の夜や土日でも面談可能
・支援サービス期間3ヵ月限定 ・公式サイトはこちら |
Doda(デューダ)リクルートエージェントサービス | ・求人検索とエージェント機能が共存・運営、企画系の求人が多め
・業界や職種ごとの専任アドバイザー ・公式サイトはこちら |
マイナビエージェント | ・IT通信系、メーカー系の求人が多め
・業界専任のアドバイザー |
エン・エージェント | ・性格・価値観診断テストを踏まえた面談
・平日の夜や土日でも面談可能 ・入社後のフォローあり |
パソナキャリア | ・IT業界の求人が多め
・退職交渉のフォローあり |
type転職エージェント | ・一都三県(東京・神奈川・千葉・埼玉)に強い
・エンジニア系、営業系の求人に強い ・専門領域に精通したアドバイザー ・公式サイトはこちら |
WORKPORT(ワークポート) | ・東京・大阪・名古屋の求人が中心
・地方での個別相談会あり ・専門領域に精通したアドバイザー ・公式サイトはこちら |
Aidem Smart Agent(アイデムスマートエージェント) | ・20代~30代の転職に強い
・企業や転職者へのヒアリング重視 ・利用者による転職体験記を豊富に紹介 |
転職サイト | 主な特徴 |
doda(デューダ) | ・求人数、特に非公開求人に数が多い
・サイト内にエージェントサービスが共存 ・セミナーなどのイベントを多く開催 公式サイトはこちら |
リクナビNEXT | ・転職決定者の数が多い
・業界最大級の非公開求人数 公式サイトはこちら |
マイナビ転職 | ・職種や企業規模など、求人に偏りがない
・第二新卒や20代後半~30代前半の登録者が多い |
エン転職 | ・登録者の約7割が34歳以下
・求人情報に「会社の評判」の口コミ搭載あり ・入社後の活動支援サービスあり |
Type(タイプ) | ・IT・エンジニアの求人に強い
・希望年収や残業時間で求人検索が可能 |
転職ナビ | ・利用者の口コミが見られる求人あり
・電話での転職サポート「転職ナコウド」あり ・転職祝金制度あり |
転職エージェントが紹介する企業のなかに、100%ブラック企業が紛れこんでいないと言い切ることはできません。
しかし、確実にリスクを減らすことは可能です。
転職エージェントに仕事内容や企業の雰囲気などを細かく聞くと同時に、自分でも情報収集を怠らないようにしましょう。
ブラック企業の職場いじめ・嫌がらせに悩んだら、転職がおすすめ
ブラック企業の特徴や体験談・対処法を紹介し、ブラック企業で悩んでいるなら転職がおすすめであると解説しました。
著者自身も、ブラック企業でつらい体験をしましたが、今は希望の条件に合う職場で自分のスキルを活かして働くことができると思います。
求人情報でいかにも魅力的な言葉を並べているブラック企業も多いです。
転職先までブラック企業では、元も子もありません。
実際に企業の実情を知る転職エージェントに、希望する企業の情報を詳しく聞き、自分でも事前にしっかりとリサーチしておきましょう。